ミニ株について

ミニ株というのは、証券会社を仲人とした、株の持ち株制度のようなものです。株には売買単位があるので、普通なら100株なり1000株なりをまとめて購入しなければならないのですが、証券会社がそれをみじん切りにして、個人投資家が売買単位の1/10だけ投資をするということを可能にしてくれます。全ての証券会社がミニ株を扱っているわけではありません。さて、このミニ株ですが、建前上は、低予算の個人投資家にも安心して投資が出来るように、ということになってますが、真意の程は明らかではありません。個人的には、財布の紐が硬い個人に対して、最初は「ちょっとだけ」ということで、財布の紐を緩めてもらって、後ほど普通の株取引に移行してもらうことを目的にやっている顧客獲得活動の一環だと思ってます。

株の初心者が勉強するために最初はリスクを軽減するためにミニ株投資をするのは大変良いと思います。いきなり大金を市場に投入するなどというのはリスクが高すぎるからです。ミニ株投資で儲からなければ、自分に株投資は向いてないのだということで直に辞退して大きな損害を出さずに済むかもしれません。でも、もしミニ株で少し儲かってしまってはどうでしょう。これは恐ろしいことです。運が良ければ株は儲かるので、ミニ株で儲かることもあり得るわけですが、これで「私には株の才能がある」などと勘違いして大金を株式市場に投資する個人が出てくるかもしれません。これでは、証券会社の思う壺です。非常に危険です。ミニ株でちょっと遊んだ程度で上手くいくほど、株式投資は甘くはないのです。少なくとも、大半の投資家にとっては。

株で儲かるのは、極めて少数の個人と投資顧問、証券会社や大口の投資家のみです。個人投資家は、ごく一部の例外を除いて損をします。最初は運が良くて儲かるかもしれませんが、結局は損をして市場から退出するパターンがほとんどです。退出できずに時価の下がった株を塩漬けにする人もたくさんいます。不幸なことです。なぜそんなことになっているかと言うと、株式市場ではハンデがなく、素人も玄人も一緒になって勝負が繰り広げられるからです。素人に入ってくる情報は限られています。分析技術もいまいちです。一方、証券会社や投資顧問会社は、一般個人が知りえないような情報を比較的容易に入手することが出来、投資の経験も豊富です。技術もあります。しかも、負けても運用しているのは他人の金なので、さほど痛くありません。儲かれば、たんまりと鞘取りします。いや、恐ろしいことに損を出しても鞘取りします。素晴らしいことです。これが投資信託です。注意してください。一時、ベトナム株なんて流行りましたが、多くの人が痛い目にに遭いました。

それでは、証券会社がどうやって儲けるかと言うと、個人投資家をカモにするのです。それが一つの方法です。素人を勧誘して株式口座を開いてもらいます。もちろんハンデは与えません。あらゆる技術を駆使してその素人を市場で打ち負かすのです。もちろん、手数料も取ります。素晴らしいです。私も真似してみたいです。さぞ儲かることでしょう。とまぁ、証券会社の悪態ばかりついてきましたが、もちろん上記は株式投資の一面のみを取り上げたものです。でも、皆が肝に銘じておくべき大切な一面だと思います。株で損をするのは不幸なことです。一生懸命汗水たらして働いて稼いだお金があっという間になくなってしまいます。ミニ株で練習するのは非常に結構だと思いますが、ちょっと勝ったぐらいで気を緩めないで下さい。そのミニ株は、もしかしたら罠かもしれません。

余談ですが、最も恐ろしいのはFX(外為証拠金取引)です。取引ですってんてんになる可能性はもちろん、業者に金を取られてドロンされる可能性も高いです。FX取引を考えている人は考え直してみましょう。